キネス天王で「夏休みこども実験教室」を開催しました!
活動報告 2024.08.09

キネス天王で「夏休みこども実験教室」を開催しました!

2024年8月6日(火)と7日(水)の2日間、新発田市の小中学生を対象とした科学実験教室「夏休みこども実験教室」(主催:長岡技術科学大学、新発田市 協力:菊水酒造株式会社)を開催しました。

1日目のテーマ「身近な微生物の観察」では、目には見えない小さな生き物「微生物」を、顕微鏡を使って観察する実験を行いました。子どもたちには、事前に2種類の培地(微生物のごはん)をお届けしており、それぞれ好きな微生物を培養してきてくれました。

「メスシリンダー」も「顕微鏡」も、初めて扱うものばかり!大学生のお兄さん、お姉さんに教えてもらいながら、使い方を勉強しました。子どもたちは微生物の姿を目にし、大興奮の様子でした!

2日目のテーマ「麹菌の力、酵素の力」では、微生物がどんなはたらきをして、私たちの生活にどう関わっているのかについて学びました。

菊水酒造株式会社の木村綾子先生をお迎えし、お酒づくりに欠かせない「麹菌」と「酵素」についておはなしをしていただきました。子どもたちは、微生物よりもっと小さい「酵素」がなんなのか、一生懸命想像を膨らませてくれました。

実験では、菊水酒造株式会社さまからご提供いただいた米麹を使って、酵素(アミラーゼ)の力を感じていただきました。酵素の力によってオブラートが消える様子を観察したり、結晶化して目に見えるようにしてみたり。子どもたちが、慎重な作業に集中して取り組んでいた姿が印象的でした!

このたびの実験教室を通じて、子どもたちは日常生活で見えない微生物の存在を知り、さらには私たちの生活を支えてくれていることを学んでくれました。

実験の待ち時間には、COI-NEXTで開発中の「草刈りロボット」が登場しました。※1日目のみ

お米を有機栽培する際に一番大変なのは、雑草の草刈りだと言われています。農家さんの負担を少しでも減らすため、ロボットは水を張った田んぼの上を走り回ります。

田んぼには、微生物やロボット、さまざまな「はたらきもの」がいます。
身の回りのさまざまなところで科学と技術の力が必要とされていることを、感じてもらえたかな?

新発田市では初の開催となった本イベントでしたが、応募開始からわずか3日あまりで定員に達し、新発田市の子どもたちのやる気を感じさせていただきました。

また、イベント終了後にはたくさんの嬉しいメッセージが寄せられました。
「顕微鏡で見た微生物が面白かった」「結晶のペンダントをつくるのが楽しかった」「学校では学べない内容でよかった」とコメントをいただいています。
至らない点が多々あったことと思いますが、皆さまのいい思い出になったのであれば幸いです。

今回イベントが行われた施設「キネス天王」は、閉校した小学校を改装してシェアオフィスとしてオープンした場所です。私たち長岡技術科学大学でも、毎日職員が常駐しておりますので、イベントが終わった後もぜひキネス天王に遊びに来てくださいね。