拠点ターゲット

TARGET

ビジョン実現のための
研究開発課題の設定と基盤技術

ターゲット1

農業・農家

持続可能な“コメづくり”
研究開発課題1

匠の土づくり次世代への伝承

達成目標

農家圃場からのビックデータ収集

  • 稲作の農業生態系のデジタル化
Principal Investigator 理化学研究所
植物-微生物共生研究開発チームリーダー

市橋 泰範

TCFDやTNFDのような国際的な活動により、大きく産業構造が変わろうとしています。
このような状況下で研究者として貢献できる場を模索しており、ここに辿り着きました。小笠原教授を中心に人間的な魅力がたっぷりのメンバーが不思議な引力で結集しており、日本で最もホットな場所がここにあります。日本人のソウルフード・お米のメッカである長岡の地で、新しいサイエンスを見つけたいと思います。

研究開発課題2

匠の土づくり微生物堆肥

達成目標

微生物堆肥開発

  • 微生物堆肥を開発
  • オーダーメイド防除技術確立
Principal Investigator 長岡技術科学大学
技学研究院 物質生物系 准教授

志田 洋介

課題2では、課題1において構築される水稲栽培のビッグデータを活用し、有機栽培と慣行栽培における水田の微生物群集に着目して水稲栽培に最適な微生物堆肥の開発を行います。微細物堆肥は、「田んぼから生み出されたものを田んぼへ還す」を目標とし、地域から排出される未利用バイオ資源(特に稲作、米食品産業由来のもの)を資材として活用し、本学の有する微生物群集優先化技術を適応して開発を進めます。本学および参画機関の技術を結集し、環境調和型・資源循環型の農業の確立に寄与すべく、研究開発を進めていきます。

研究開発課題3

有機農業労力を削減

達成目標

稲作支援ロボット消費者と農家さんを繋ぐ

  • 自律型支援ロボの開発
Principal Investigator 長岡技術科学大学
技学研究院 技術科学イノベーション系 教授

中山 忠親

農家の方にお話をお伺いした際に、除草作業を始めとする農作業に大変な苦労をされていることが分かりました。高機能な農業機械も開発されていますが、高価であり中小規模の農家での導入は困難です。
本学はものづくり技術で様々な製品を企業との共同研究で開発してきました。また、ロボコン開発のDNAを持つ優秀な学生も多数入学しています。農業の作業負担を軽減すること、更にはIT技術を活用することで都市部の市民を巻き込んだ新たな稲作のあり方を、農家の方を始め皆様と一緒に考えていきたいと思います。

ターゲット2

関連産業

未利用資源を活用した“次世代食料づくり”
研究開発課題4

発酵食用油の生産拠点
バイオ市場への参入

達成目標

微生物発酵「高付加価値品」の開発

  • 未利用資源から有価物を発酵生産
  • 有用微生物の探索
Principal Investigator 長岡技術科学大学
技学研究院 技術科学イノベーション系 教授

小笠原 渉

世の中には数百万種に及ぶ微生物が存在していると言われていますが、実際に培養できている微生物は1%未満です。当研究室では数百万単位の微生物から、有用な微生物をスクリーニングする世界的な技術を持っています。新潟地域では醤油や酒などの発酵産業が発展していますが、これまでは活用できずに廃棄されていた洗米排水やもみ殻等の廃棄物を、微生物の力で有用な製品に変換することで、新潟の地から新たな産業を創出していきたいと思います。

研究開発課題5

冬場の雇用創出
地域資源から新産業を創出

達成目標

資源循環型陸上養殖技術の開発

  • 嗜好性餌の開発
  • 未利用資源から餌生産
Principal Investigator 長岡技術科学大学
技学研究院 技術科学イノベーション系 教授

山口 隆司

世界的な人口増加や異常気象などにより食糧危機が懸念されていますが、その中で陸上養殖技術に注目が集まっています。陸上養殖を行う上で問題となるのが養殖魚のエサの確保ですが、地域の未利用資源を嗜好性飼料として活用することが出来れば、安定的かつ安価に養殖魚を生産することが可能になります。本プロジェクトでは高校生や高専生、大学生など様々な方を巻き込み対話を重ねながら、資源循環型陸上養殖技術を実現していきます。