BioJapan2026開催報告
BioJapan 2026に3拠点共同で出展しました
長岡技術科学大学COI-NEXT拠点は、2026年10月7日から9日までパシフィコ横浜で開催されたアジア最大級のバイオテクノロジーイベント「BioJapan 2026」に出展しました。今年は、秋田県立大学拠点、長岡技術科学大学拠点、琉球大学拠点の3拠点が合同でブースを出展し、「NEXUS / Mori-Tanbo-Umi」をテーマに、森・田んぼ・海という日本の一次産業を支えるフィールドのつながりと、その未来の可能性を発信しました。
森・田んぼ・海を体感できる展示

ブースでは、
<森> COI-NEXT 秋田県立大学拠点
<田> COI-NEXT 長岡技術科学大学拠点
<海> COI-NEXT 琉球大学拠点
の3つの取組を紹介しました。
会場では、森から田んぼ、そして海へとつながる日本列島の自然の循環をイメージした展示を行い、それぞれの地域資源が支える産業や文化、そして未来への挑戦を来場者に体感していただきました。
長岡技術科学大学拠点では、新潟の豊かな田んぼを象徴する稲を展示し、米づくりを起点として育まれてきた地域文化や食文化、さらには発酵文化とのつながりを紹介しました。
田んぼから生まれる文化と未来を発信
田んぼで育てられたお米は、単なる農作物ではありません。麹菌などの微生物を加え、温度や湿度を適切に管理することで、日本酒や味噌などの発酵食品が生まれます。その背景には、長い年月をかけて培われてきた日本人の知恵と技術があります。
今回の展示では、発酵食品が当たり前に存在するものではなく、先人たちが築き上げた伝統の技によって支えられていること、そしてその技が日本人の勤勉さや絶え間ない努力によって受け継がれ、現在へとつながっていることを来場者の皆様に感じていただくことができました。

一方で、その源流となる田んぼや農業は、農業従事者の高齢化、後継者不足、収入の不安定化など、多くの課題に直面しています。
本学では、こうした課題に対し、農業を若い世代にとって魅力ある産業へと発展させることを目指し、企業や自治体、研究機関など様々な機関と連携しながら研究開発と情報発信を進めています。田んぼから生まれる資源や文化に科学の力を加えることで、新たな産業や価値を創出し、持続可能な地域社会の実現に取り組んでいます。

発酵と雪室の研究成果を発信
本学ブースでは、COI-NEXTプロジェクトで取り組んでいる発酵研究や雪室貯蔵技術についても紹介しました。
発酵研究では、麹をはじめとする日本の伝統的な発酵技術を科学的に解析し、その価値を見える化するとともに、国内外へ正しく発信する取組について紹介しました。
また、雪室貯蔵については、雪国の未利用資源である雪を活用した保管技術と研究成果を紹介しました。雪室で長期間貯蔵した米は、水分量が適切に維持され、脂肪酸度の上昇が抑えられることが確認されており、収穫時の品質をより長く保つ可能性が示されています。
こうした研究は、お米に新たな付加価値を創出するとともに、地域資源を活用した新産業の創出や農業所得の安定化にもつながることが期待されています。






地域から世界へ
3日間の会期中、国内外の企業、研究機関、行政関係者をはじめ、多くの方々にブースへお立ち寄りいただきました。
今回の共同出展を通じて、森・田んぼ・海という異なるフィールドを持つ3拠点が、それぞれの地域資源や研究成果を持ち寄り連携することで、日本各地の一次産業から新たな価値を創出できる可能性を発信することができました。
今後も長岡技術科学大学COI-NEXT拠点は、秋田県立大学拠点、琉球大学拠点との連携を深めながら、地域資源を活用した研究開発と社会実装を推進し、その成果を国内外へ発信していきます。
