長岡市立東中学校で出前授業を実施しました
Informe de actividades 2026.06.27

長岡市立東中学校で出前授業を実施しました

令和8年6月25日、長岡技術科学大学COI‑NEXT拠点は、長岡市立東中学校3年生「産業コース」を選択している生徒のみなさんへ出前授業を行いました。
今回の授業では、本学の研究者と学生が取り組んでいる研究と、研究が世の中にどのように貢献しているかを紹介しました。

● 大学紹介(修士2年生 曽我 友希乃 さん)

東中学校の卒業生でもある曽我さんからは、大学での学びや、海外での実務訓練の経験などを紹介しました。曽我さんは、中学生の頃から英語に興味があり、こうやって様々な世界の人と繋がって、色々な体験ができることはすごく楽しいと語りました。「長岡から世界へ」という卒業生のリアルな体験談に、生徒のみなさんも興味津々でした。

● COI‑NEXTの取り組み(鈴木 義之 上席URA/特任准教授)

農業従事者の減少やおコメ産業の衰退など、地域が抱える課題を共有しながら、大学・企業・自治体が協力して未来の産業をつくる「共創」の取り組みを紹介しました。特に、農家さん自身が語る新潟の農業の現状のVTRや、本拠点が取り組む研究の1つであるおコメの雪室で保存するという方法の説明では、頷きながら話を聞く生徒の姿が見られました。

● 発酵・微生物の可能性(中村 彰宏 助教)

微生物の働き、発酵と腐敗の違い、麹菌や酵母の役割など、身近な例を交えて解説しました。
「微生物の力でおコメから新しいものづくりができる」という話題は、生徒から特に大きな反響がありました。特に、微生物のはたらきによる「発酵」が活用されている食品選びのクイズでは、生徒が発酵食品とは考えていなかったものが、実際は「発酵」によりできていたものであることを知り、大変驚いていました。

● 陸上養殖・水処理技術の応用(渡利 高大 准教授)

世界の水問題、海水淡水化、アフリカでの社会実装など、グローバルに展開する水処理研究を紹介しました。 “水は最も危険で、最も重要な資源”というメッセージは、生徒の心に強く残ったようです。日本人にとって当たり前に手に入れることができる「飲み水」が世界では当たり前ではなく、水処理の技術力や研究力により、世界を救うこともできることを学びました。長岡花火の仮設トイレにも本学の技術が活用されていることにも、生徒はとても驚いてました。

■ 生徒のみなさんからの質問

質疑応答では、予定時間を超えるほど多くの質問が寄せられました。

  • 「今までで一番難しかった研究は何ですか?」
  • 「農家さんの一番の課題は何ですか?」
  • 「外国人とのコミュニケーションで大切なことは何ですか?」 
  • 「微生物をどうやって取ってきて、どうやって増やすんですか?」
  • 「水による災害には、どのようなものがありますか?」
  • 「研究するための資金はどうやって獲得するのですか?」 など

研究者のリアルな経験談に、生徒のみなさんは熱心に耳を傾けていました。

■ 雪室貯蔵米を配布しました

授業の最後には、大学が研究している雪室貯蔵したおコメを生徒のみなさんへ配布しました。
COI-NEXT本拠点では、冬の厄介者として扱われる「雪」を、おコメの保存に利活用し、おコメ本来のみずみずしさを長期間保つ研究を進めています。研究を進めていく中で、冷蔵庫で保存した時よりも確かにおコメ中の成分に違いがみられ、より鮮度が保たれることが分かってきています。
地域の未利用資源を活用することで、おコメ自体に付加価値をもたせる本研究は、 まさしく地域の農業分野の課題を、科学の力で解決しようとする取り組みの一つと言えます。

■ 未来の産業を支えるのは、次の世代

今回の出前授業を通して、
・「研究が社会の課題をどう解決するのか」
・「地域の産業を未来につなぐために何ができるのか」
を、生徒のみなさんに感じてもらうことができました。

COI‑NEXT長岡技術科学大学拠点では、これからも地域の教育機関と連携し、未来の産業を担う若い世代への学びの機会を広げていきます。